おすすめ映画を押し付ける

Twitterだと見づらいのでこっちでオススメ映画を語る

SING

 

 

 

 2学年に進級し、授業が変わった結果、内容を考察して論文を書く課題がある授業がなくなってしまったので危機感を感じ始めた。

そこで映画のブログをきちんとした文章で書けば論文の練習になるのではないか!と思った次第です。

それに最近結構映画見てたのに何も書いていなかったので記録をつけるために。最近観た映画 SING  LA LA LAND  Moana  Hardcoreの感想やらなんやら書いていこうと思う。

今回はちゃんと長文で書きます。

 

SING 

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  映画SINGは2016年に公開されたアメリカのアニメ映画。

子供の頃、劇場に魅せられたコアラのバスターは劇場主になるも運営が上手くいかず借金地獄に陥っていた。

 彼は劇場を立て直すために歌のオーディションを開催することを決める。バスターは手違いで賞金1000ドルのはずが10万ドルの賞金との記載でチラシをばら撒いてしまうも、その手違いのおかげで劇場には多くの動物たちが集まり、オーディションは開始。その中で勝ち残った6匹(?)の参加者が自分の生活と歌手の夢の間で葛藤しながら各々劇場コンサートの成功へ必死に努力をする、というストーリー。

 オーディションを勝ち上がった、各々の動物たちのストーリーがテーマを持ったものになっている。元々自分の生活をすでに持っていながらも密かに歌手という大きな夢を持っていた彼らは自分の夢を叶えるために犠牲にしなければならないものがあった。それは自分の生活であったり、家族との絆であったり、彼氏であったり…

なかでも一番印象的なのがゴリラのジョニーのストーリーだった。

 彼が劇場でのコンサートのために犠牲にしたものは家業と父親との絆である。彼の家業は盗みを働き金を稼ぐ所謂ギャング(?)というものだ。彼は父親の信頼を受けており、信頼を裏切らないためにギャングの仕事をこなさなければならなかった。しかし彼の夢は歌手。その夢が叶おうとしてたが自分のオーディションのリハーサルと彼の家業の予定が被ってしまい両方をこなそうとするも失敗し、彼は親を刑務所送りにしてしまう。

 息子ジョニーの歌手という夢のために刑務所入りにされた父親はジョニーとの縁を切る。

 彼の葛藤は自分の夢と父親の信頼、家業との葛藤であった。結果彼は自分の夢を優先し、肉親と絶縁されてしまうのだ。そこまでして彼は歌手という夢を掴み、劇場のコンサートの本番に臨んだ。

 このストーリーは夢と家族の絆の葛藤、そして父親と子供の関係性がテーマに挙げられる。

 本当に父親を犠牲にしてまで自分の夢を叶えることが正しいことだったかといえば、必ずしも全く正しいとは言えないだろう。この問題は私たちのごく身近に感じる問題だ。もし自分の夢を両親から反対されていたら、それだけで諦めてしまう場合もある。自分の夢を叶えることとは、必ずその夢が叶うとは限らないし、リスクも大きい行為である。大学に入学し、将来を考えなければいけなくなった今、それはひしひしと感じる。夢を追うことはそれ自体とてもリスキーな行為なのだ。自分の夢がそのリスクと同じくらい価値のあることなのか。ましてやジョニーは父親を刑務所送りにしたのである。彼の行為は親孝行と全く反対の行為だ。

 しかし彼の場合、親も親である。彼の家業は犯罪行為だった。それを父親は有無を言わさず強制的にジョニーを参加させていた。つまりそこにジョニーの意志はなく、強制的に犯罪をさせられていた。父親を嫌っていたわけではないが、ジョニーは父親の信頼を得るために犯罪をするという行為に後ろめたさも感じていた。それに比べて歌手という夢は叶えることはとても難しいことといえど健全な夢だった。犯罪という家業をこなすことが父親からの信頼につながるが、自分の夢も叶えたい。父親からの信頼を得たくて自分の夢を話さずいたことが父親を逮捕に繋げてしまった原因だと考えられる。父親も自分が捕まった原因の1つは子供を自分の家業と信頼という責任に縛らせてしまったからであり、自分自身のせいとも言える。

 しかしこの親子には愛情が確かにあった。父親が逮捕されて絶縁というショックを受けながらもジョニーは夢を追い、劇場のコンサートに出演するのである。彼の驚異的な歌唱力と綺麗な歌声は劇場を大いに盛り上がらせた。その様子はTVで中継され、刑務所内のTVでも流された。ジョニーの父親は大勢の観客のなか歓声を浴びて歌う我が子の姿に思わず「俺の息子だ!!!」と目を輝かせて叫ぶ。彼は息子が自分を裏切り夢を叶えたことを恨むのではなく、自分の息子が1人で大勢の前に立ち注目をあげ堂々と歌う姿に喜んだのだ。その姿にいてもたってもいられず彼は刑務所を飛び出しジョニーの元に向かった。その行為は自分の子供を誇りに思い、自分の置かれた状況など気にせず走り出す、ただの愛情あふれる父親だった。ジョニーは父親の逮捕を犠牲にしたが、父親にもそれを許された上、夢を勝ち取り父親の愛情を手にしたのだ。彼の夢を叶えるため犠牲をだしてしまったが、夢を叶えたことで犠牲を超えるものを手に入れることができたハッピーエンドだった。

 個人的にはジョニーの夢が父親逮捕の犠牲の上になっているという事実が大好きです。